オバマと諭吉

オバマ新大統領就任について、バカ騒ぎしている日本の某市の脳天気さに、同じ日本人として恥ずかしさを感じた私。


まあ、それはさておきオバマ大統領就任式が昨夜あった。


就任演説の全文を読んだ(一応英文でね 笑)。



麻生太郎の首相就任演説とオバマ新大統領の演説を比べると、なんでだろう??


なんでこんなに「違い」があるんだろう??




言葉に「力」がある。






日本の首相の演説って、なんか響かない。


言葉に「力」がないのだ。




それに対してオバマ演説は多くの人の心に届く。


アメリカの1人1人に訴えているように感じた。



驚いたのは、昨夜のオバマ大統領の就任演説のスピーチライターはなんと27歳らしい。

しかもこのスピーチ原稿をスタバでかいたということだ(笑)







一方日本の国会では、野党が首相に漢字テストをやっていた。




なんちゅうこっちゃねん・・・・・




2月7日に行く「未来をひらく福澤諭吉展」で行われる、記念講演会の受講権が届いた。


非常に楽しみだ。


福澤は、


文明の進歩は異端から生まれる


といった。



オバマ大統領の就任演説をみていてそんな言葉を思い出した。




さらにオバマは演説で、

今求められているのは、こうした真理への回帰だ。

責任を果たすべき新たな時代だ。

我々米国人一人ひとりが、自分自身や国家や世界に義務を負っていることを認識し、こうした義務を嫌々ではなく、喜んで受け入れることだ。私たちにとって、困難な仕事に全力で立ち向かうことほど、自らの性格を定義し、精神をみたすものはない。

What is required of us now is a new era of responsibility - a recognition, on the part of every American, that we have duties to ourselves, our nation, and the world, duties that we do not grudgingly accept but rather seize gladly, firm in the knowledge that there is nothing so satisfying to the spirit, so defining of our character, than giving our all to a difficult task.


といった。


上にも書いたが、今回のスピーチライターは27歳で、ケネディのスピーチライターの弟子みたいな人物らしい。


受験生の人ならJFケネディ大統領の就任演説は大変有名なので英文で読んだことがあるかもしれない。

そのケネディの就任演説に次の一節がある。

わが同胞のアメリカ人よ、あなたの国家があなたのために何をしてくれるかではなく、あなたがあなたの国家のために何ができるかを問おうではないか。

わが同胞の世界の市民よ、アメリカがあなたのために何をしてくれるかではなく、われわれと共に人類の自由のために何ができるかを問おうではないか。


おもしろい。

つまり、上で引用したオバマの演説は、このケネディの演説に呼応しているのだ。




福澤諭吉はこういった。

個人の独立があってこそ国家の独立がある。

個人の独立は自由と平等でなければならない

福澤諭吉が唱えた「独立自尊」。


今回の展覧会のタイトル「未来をひらく 福澤諭吉展」の意味がなんだか少しわかった気がした。