時事新報

福澤は明治15(1882)年に日刊紙「時事新報」を創刊する。

当時の新聞は郵便報知新聞や自由新聞のように、政党の機関紙のようなものが中心だった。

そのなかで「時事新報」は不偏不党の立場を貫いた。

つまりどの政党にも寄らないということだ。


福澤が明治2年、松山棟庵宛の書簡で


「一身独立して一家独立、一家独立一国独立天下独立」

と書いている。

要約すれば、

個人の独立があってこそ国家の独立がある。

ということだ。