今日は、年賀状写真の撮影のために岐阜へ行ってきた。
待ち合わせ時間より、かなり早めに岐阜へ到着したので、駅構内をウロウロしていた。
岐阜駅前はかなり開発が進んでいて、高層ビルも建ってかなり綺麗だし都会だった。
十分住めるなあ。
お腹が空いてきたので、何か食べようとお店を物色していたところ、杵屋を発見!
岐阜まで来て杵屋かい!と思われがちだが、店頭に「地域限定」と書かれた定食に惹かれた。
「味噌カツ丼定食」
これはいっとかんとだめっしょ。
じゃーーーーん。
味噌カツはかなり甘め。
それより驚いたのは、うどんが細麺だったこと。杵屋には大阪や神戸岡山などいろいろ支店で食べたことはあるが、ここまで細麺のうどんは初めてだった。
さて食事を済まし、時計を見るとまだ時間がある。でもまあいいや、と思い集合場所へ向けて地図を片手に出発。
先方の説明では、南口から出て左へ10分、というわかりやすい説明だった。
南口を出て左へ折れた。
手持ちの地図では、とりあえずJRの線路沿いに歩けば、目的地に着けそうだった。
ちょうどタイミング良く、警官が2人自転車で走っていたので、念には念をと思い警官を呼び止めた。
地図を示し道を尋ねると、丁寧に道を教えてくれた。
やはり合っているようだ。
お礼をいって去り際に、1人の警官の「歩いて行かれるんですか?」という言葉に少し引っかかったが、電話では「徒歩10分」と教えてもらっていたので、気にせず出発した。
10分くらい歩いただろうか?
段々道が寂しくなってきた。
何度も地図を確認。
合ってる合ってる。
あら!?
こんな狭い道???
地図を確認。
合ってる合ってる。
20分経過。
いっこうに目的地に近づかない。
おかしいな???
この時頭をよぎったのは、今年の1月に金沢に行ったときのことだ。
あの時に一つ学んだことがある。
それは「田舎の人は(特に雪国)歩くのが速い!」ということだ。
なるほど!
徒歩10分というのは田舎速度でか!
そうか、そうか。
じゃあ、20分歩いても着かないはずや。ははは。
と、わけのわからない納得をして、さらに歩き続けた・・・・・・
どう見ても私道やん!という道を通ったり・・・・
むちゃくちゃ小さい踏切をこえたり・・・・・・
変な獣道みたいなのを抜けたり・・・・・・・
気がつけば、民家の庭の中に迷い込んでいた(笑)
「すいません。道に迷ってしまったんですけど○○道ってどうやっていけばいいんでしょうか?」
するとおじいさんが丁寧に教えてくれた。
驚いた!
道は合っていたのだ!
地図通り歩いている。
もう歩き始めて40分は経った。
なぜ着かない!?
ひょっとして駅からクルマで10分ということだったのか??
気を取り直して再出発!
おじいちゃんの言うとおりに歩くと、やっと広い道路に出た!
ヤターーーーーー!!!
遭難せずにすんだ!!!
あっ!
ちなみにこの時点で、約束の時間の5分前。
とても到着しそうになかったので、先方に電話。
ところがすぐ留守電。
撮影準備でもしているのだろうか???
まあいい。とにかく急ごう!
広い道に出ると、停車中のパトカーを発見!!
念には念をと思い、再度警官に道をききにいった。
ところがなんか様子がおかしい。
なんか手にペンを持った警官が、おっちゃんから事情聴取をしているようだ。
ふと見ると、横には事故った車が!
なんと事故直後で、警官が事故処理をしていたのだ。
邪魔したら悪い、と普段の私なら気を遣ってスルーするところだが、ある意味私も「事故」のまっただ中だったので、そのように気を遣う余裕などまるでなく、事情聴取中の警官に近づいていった。
向こうも私に気付き、「なんですか?」という顔をしてきたので、事情を伝えた。
警官に地図を見せたのだが、その警官は、たまたま事故現場に来ただけでこのあたりの地理はちょっとわからないという。
「あちゃちゃちゃちゃ〜」
と額をピシャリとした私に声をかけてくれたのは、なんと事故を起こしたであろうおっちゃんだった。
「ああ、ああ、そこね。そこはこの道を北にあがってもらって800メートルくらいいってもらったら・・・・・」
と丁寧に説明してくれた。
お礼をいってまたまた出発!!
もうわかった!
そこから約20分歩いてやっと目的地を発見!!!
あれだ!!!!
おおおおおお!!!!!
やったーーーーーー!!!
岐阜駅を出発してから、すでに90分が過ぎていた。
もう汗だくだ。
約束の時間をもう30分も過ぎている。
途中何度も先方に電話を入れたのだが、ずっと留守電のままだった。
到着!!!!
本当に多くの人達の助けをもらって、やっとこさゴールにたどり着くことができた。
岐阜の皆さん、ありがとう(笑)
到着したら、冗談交じりに「どこが駅から10分なんですか(笑)」と言ってやろう。
そんなことを考えていた。
と思ったら、目の前にまさかの文字が飛び込んできた・・・・・
CLOSE
ど、どういうことや!?
階段を駆け上がる。
すると張り紙があった。
四方をガムテープで留めてある。
本日は都合のため臨時休業とさせていただきます
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?
絶句する私・・・・・・
そして混乱・・・・・焦燥・・・・・絶望・・・・孤独・・・・・
階段に座り込んでしばらく頭を整理する。
(一体どうなってるんや?電話も通じんし・・・・)
10分ほどして車がやってきた。
おお!?やっと戻ってきてくれたか!!!
と思ったら、宅配のオッちゃんだった。
私に気付いたおっちゃんは、「休みですか?」と訊いてきた。私はおっちゃんに、ここに来た理由を話した。
もう誰でも良かった。
とにかくこの見知らぬ地で途方に暮れていた私は、とにかく誰かにこの絶望的状況をわかって欲しかったのだ。
するとオッちゃんから、思わぬ言葉が飛び出した。
「そうですか・・・そらあ・・・いやねぇ、ここ昨日も休みだったんですよ。いつもはここに車停まってるんですけどねえ・・・・なんかあったんかなぁ・・・・」
不安がよぎった・・・・・
まさか・・・・・・
そういえば先方の電話の声が、どことなしか弱々しかったような・・・
このあとどうなったのか?
無事に撮影することが出来たのか??
あまりにも長くなったので、今日はこの辺で。
続きはあるのか・・・・・・・
とりあえず無事に家に帰れたことだけは皆さんに報告しておきます。