南方熊楠

tokeisan2008-07-01


今週はテスト週間でお休み。

今日は早起きして、朝一で散髪に行った。天気がイイ感じだったので、前から行こうと思っていた和歌山へドライブすることにした。


オープンカーにはもってこいの気候だった。カーステでミスチルをガンガンかけて、熱唱につぐ熱唱!

しかし阪和道はトンネルが多い!


トンネルの中は排気ガスが充満している。オープンカーには辛い!!

ミスチルを熱唱していても、トンネルに入ると「ゴホゴホ」と咳き込んでしまった。

白浜までは1時間30分強で到着!

円月島が美しい。


南方熊楠記念館は、この円月島横の岬の先端にある。

駐車場には香川ナンバーの車が1台停まっているだけだった。



記念館の門をくぐると、急勾配の坂を上がっていく。道の周囲には様々な植物が並んでいた。それを見るだけで、早くもテンションが上がる私。

途中に御製碑を発見。

植物学者だった昭和天皇南紀行幸に際し、南方熊楠がご進講したときの記念碑だ。

雨にふける神島を見て紀伊の国の生みし南方熊楠を思ふ

ご進講の際、熊楠は変形菌標本をキャラメル箱に入れて進献したそうだ。なんとも熊楠らしいエピソードだ。

坂を登りきったところにひっそりと記念館はあった。

階段を上がるとビデオが流れていて、約15分熊楠の一生を簡単にまとめてあった。

彼は10歳頃から江戸時代の百科全書「和漢三才図会」などを筆写し始めた。この前後に大学入試でもお馴染みの「大和本草」なども筆写した。熊楠が筆写したモノが展示されていたが、ものすごい量だった。小さな字でビッシリと。 熊楠はその抜群の記憶力で、筆写しながら知識を蓄えていったのだ。

15歳の頃には、大人の学者もかなわないほどの博学ぶりだったという。

入場券には、熊楠の筆写が印刷されていた。


南方熊楠がずば抜けていたの、「記憶力 集中力 持続力」。


なんか受験生や学生に言いたい言葉だなあ。

その後熊楠は、東京大学予備門(元東大)に入った。正岡子規夏目漱石・山田美妙などは同級生。


ところが予備門を中退しアメリカ・イギリスなど海外へ留学。大英博物館の図書閲覧を許可された熊楠は、民俗学博物学など筆写を行い、その筆写ノートは52冊に及ぶ。


ロンドンより帰国後は、和歌山で生物調査と採集を行う。特に熊野では粘菌二千点を発見した。




和歌山が生んだ巨人南方熊楠



とてつもないパワーを頂きました。