あれから一年

11月2日はうちの娘の1歳の誕生日。


おもえば一年前。


木曜日に破水して、11月1日金曜日。

朝から陣痛で、私が病院に駆けつけた時は早くも分娩室へ。

陣痛促進剤を打ち続けるも、なかなか産まれない。

ウチの嫁があれほど痛がって苦しがるとは思ってもみなかった。

ひょっとして、嫁が死んでしまうのではないか、とさえ思った。

なにか事故にあって、瀕死の人を励ますような、そんな時間だった。

18時間の格闘の末、最後は院長の判断で帝王切開となった。

日付も変わって、11月2日午前3時4分。(1234と並んでいる!!)

オギャーーーー!という元気な声と共に娘が誕生した。

直後に抱っこさせてもらった。

第一印象は、(お、重いぞ!)だった。

そして誕生から僅か40分後くらいだったかな?

早くも授乳が行われた。


何も教わっていない生まれたての赤ちゃんが、それは見事にオッパイをごくごくと飲んだ。

朝5時に自宅に戻った。



風呂に入って頭を洗っていると異変が起こった。

風呂テレビから赤ちゃんの泣き声がしてきた。

(へぇ、偶然やなぁ)

と思ってテレビを観ると、旅番組だった。

赤ちゃんなどでていない。

(あれ??)


と思って頭を洗っていると、今度は嫁の叫び声がきこえて来た。

それで気づいた。

(これって軽いPTSD的なもの??)


その日は九州で仕事だった。

新大阪に向かう特急の中。

車両に乗っているのは私だけだった。

しばらくすると前の方から赤ちゃんの泣き声が聞こえてきた。

驚いて立ち上がった。

誰もいない。


九州に到着するまで、電車の音、風の音、ヘッドフォンから流れる音楽でさえも、

泣き声や叫び声にきこえてきた。

(ああ、こういうことって自分にも起こるんだ)

と、自分の弱さを発見した日でもあった。

博多へ向かう新幹線での2時間半。

アイマスクをして顔を隠していたが、溢れる涙が止まらなかった。



産まれてきてくれてありがとう。

無事に産んでくれてありがとう。

病院の先生や看護師、それから両方の両親、とにかくいろんな人に対する感謝の気持ちでいっぱいだった。





あれから一年。


娘は大きくなりました。(なりすぎました)

娘ができたおかげで生活が激変しました。

人生観すら変わりました。

子育てがこんなに楽しいものとは。

どうしてみんな早く教えてくれなかったのか(笑)




毎日たくさん幸せをもらってます。

ありがとう。




火曜日から保育所に入所することになった。

また一つ、楽しみが増えた。

さてさて、どんな冒険になることやら。。。。。