村上清先生の個展最終日にお邪魔した。
今日は世界史の先生と2人で約90分間、いろいろ質問に応えていただきながらの鑑賞。
前回きけなかったこと、聞き忘れていたことなどいろんなお話を聞くことが出来た。
村上先生は、現在仏像の修復、仏像の制作など様々な活動をされてご活躍されているが、
他にも平等院の雲中供養菩薩像の研究や制作もされている。
平等院鳳凰堂の阿弥陀如来像が安置されている廻りの壁に飛んでいるのが雲中供養菩薩だ。
(リンクをみてくださいhttp://www.byodoin.or.jp/tanbou-ko-untyu.html)
現在平等院では、雲中供養菩薩の保存の為に、別の建物に移し替えている。
そし現在て52体ある雲中供養菩薩像のうち約半分が移されているのだそうだ。
そして、移すのと入れ替えに、平等院鳳凰堂の同じ場所に、村上先生が作成した雲中供養菩薩像が飾られているわけだ。
平等院鳳凰堂内の雲中供養菩薩像52体中半分が村上先生の手による模刻なのだ。
それだけでもすごいのだが、村上先生にちょっと訊いてみたいことがあったので質問してみた。
歴史上の仏師で、村上先生自身が尊敬していたり目標としている人っているんですか?
すると村上先生は即座に「定朝です」と答えられた。
なんと!
寄木造の定朝!
その代表作といえば・・・・・
後ろの白い壁に掛かってるのが雲中供養菩薩ですね。。
なんと、先生はご自分が師と仰ぐ定朝と同じ空間で、その代表作の周囲の彫刻を手がけておられるのだ。
それを聞いて鳥肌が立った。
すごい!
夢に届くとこまできているのだ。。
例えがいいかはわからないが、ミスチルライブを観に行った音楽好きがすっかりミスチルの音楽に魅入られて、「将来ミスチルと同じステージに立ってやる!」と思って、それが何年後かに実現して、気づいたらミスチルとコラボで歌ってますみたいな感じか。
改めて、村上先生に掘って頂いた我が家の雲中地蔵菩薩立像がいとおしく思えてきた 笑
いやぁ、楽しかったわ。。。
すごいエネルギーを頂くことが出来た。
ほんと貴重な時間だった。
村上先生の工房覗きたい・・・
ああ・・まだまだ聞いてみたいことが沸いてくる・・・