ちょっとビビる

今日から八尾は新高3の授業が始まる。


急に昼食に焼肉を食べたくなったので、かなり早い時間に八尾へ向かった。


八尾駅前に車を停めて、電車で鶴橋まで行って焼肉を食べようと考えたのだ。


ところが八尾に到着したら電車に乗るのが面倒くさくなってきて、八尾駅周辺で焼肉店を探す方向に軌道修正した。

幸い駅前の大通りに面したところに大きな焼肉店を発見!パッとみたところファミレスくらいの広さがありそうで、大きな店の看板が目に入った。

店頭にあったメニューをみたら、「焼肉定食 800円」と書かれていた。

かなり安いので、美味しくなかったら嫌だなあ、と思いながらも店に入ることにした。

店に入ってすぐの6人くらい座れる大テーブルに案内された。

1人焼肉にしては広すぎるが、狭いよりはいいかと
思い座ることにした。

焼肉定食とプラス100円でいけるというドリンクバーを注文。

店員が奥に引っ込んだ頃、席を立ってドリンクバーへと向かった。



その刹那、異変に気がついた。



あら?


いないぞ?


客が1人も。


腕時計をみた。


まだお昼時ではないのかなと思ったからだ。


12:16。



おもいっきりお昼時やん。

それなのにこの店内の様子は何?

なんでオレだけなん?

そこから不安がよぎりだす。


ここ危ない店なのか?

なんか食中毒でもだしたのか?

それか死ぬほど不味い店なのか?

ひょっとして呪いの焼肉店なのか?

店員みんなゾンビなんとちゃうんか?

iPhoneを取り出し、今や信頼度ゼロと化している口コミ情報から、何かこの店についての情報を探ろうとした。


するとお店はすぐに見つかったのだが、口コミ件数0。

八方塞がり。


そうこうしてるうちに、焼肉定食が運ばれてきた。


完食。


結論。





結構美味いやん!


じゃぁ、なんでこの感じなん?

どうしてもこのままでは店を出ることが出来なくなった私は、レジでお金を払う時に店員に訊いてみた。

「なんでお客さん誰もいないんですか?普通に美味しいのに」

すると強張っていた店員が相好を崩した。

「いつもこんなもんッスよ!」

ウソやん!


昼間にこの客の入りで、なんで店員笑顔やねん!

謎多き街。


それが八尾。