頭がハゲていいるが、髪の毛が一本だけ残っている人がいる。
その人が「オレはハゲてない!」といって何人の人が納得するだろうか。
東京電力の説明には、上の例と同じような印象を受ける。
一番状態が安定していると東電及び政府が発表していた福島第一原発1号機が、冷却水を1ヶ月以上も入れ続けているにも関わらず、全く水位が上がっていないことがわかった。
その上、燃料棒が完全に露出し、溶融して容器底部に落下しているいわゆるメルトダウンが起こっていることがわかった。
当初、「メルトダウンは絶対に起こらない」としていた学者はどの面下げるだろうか。
枝野官房長官などは、記者会見でフリージャーナリストのメルトダウンの可能性について指摘されたとき、鬼の形相で全否定し、以降そのジャーナリストをなかば名指しで「デマを流すな」的な感じで批判していた。
どっちがデマだったのか?
今まで注入し続けていた水は、超高濃度汚染水となり、どこかへダダ漏れだったことになる。
どこかにとか報道されているが、それは海水に決まっているだろう。
今回の地震で圧力容器に損傷はない、逆に日本の原発の安全性が証明されたなどとのたまっていた学者もいたな。
圧力容器に穴があいたから水が漏れてるんだろが。
1番安定しているはずだった1号機(当初から私はこんな発表、これっぽちも信用していなかったが)がこの状態なのだから、2号機や3号機などは推して知るべしだろう。とくにMOX燃料を使用している3号機ではそれ以上のことが起こっているのではなかろうか。
いずれにしても、福島原発はまだ何も収束していないと言うことだ。それどころか現状がどこまで悪いのかさえわかっていないのだ。そんな状況での工程表作成などできるはずがない。できるはずがないのに工程表を発表するなんてパフォーマンス以外の何者でもない。
ネットで面白い動画を見つけた。
1988年に放映された「朝まで生テレビ」でテーマは「原発!〜第2弾」。
東電の幹部や原発推進派と反原発の学者らが討論するのだが、その議論の中身は20年以上前の番組なのに、まったく古くない。まさにいま我々が直面していることについて話し合われている。
つまり原発問題は、20年前から全く変わってないと言うことだ。
是非多くの人に観て欲しい。
どちらの言うことに説得力があるか。
東電の「飛行機が落ちても大丈夫なような工場にしております」っていいう発言にはぶっ飛んだ。
番組には終生、原発の危険性を警告し続けた、高木仁三郎さんも出演されています。立命館の安斎先生の同期だったかな?
番組はこちらでみれます。→http://bit.ly/kHGSzY