宮崎口蹄疫

堰を切ったように報道されだした。

宮崎で起こっている口蹄疫感染問題だ

口蹄疫はおもに牛・豚などの家畜伝染病だ。感染は拡大する一方で、8万5千頭あまりの家畜が殺処分されることになっている。最初の感染は先月20日。そこから一気に感染が拡大している。

ネットの中では早くから話題になっていたが、テレビをはじめ既存マスコミはほとんど報道してこなかった。政府からの圧力でもあったのだろう。閣僚の一人が報道による風評被害を恐れて報道規制していた旨の発言があったが、それはおかしいのではないか。もし報道規制して風評被害を防ぎたいなら、それは感染拡大を確実に押さえ込む政策とセットでないと意味がない。ところが政府はこれまで、感染拡大を防ぐ施策をしてこなかった。感染拡大しているなか、赤松大臣は外遊に出かけていた。今日になってやっと福島みずほ大臣が宮崎入りした。対応が遅すぎるように思える。

風評被害風評被害というが、それはどんな風評被害なのか。ニュースによると口蹄疫に感染した牛肉を食べても人には感染しない旨のことをいっていた。しかしここまで政府のことを信頼できないとなると、果たしてそうかと疑ってしまう。農林水産省のホームページをみてみた。このように書かれている。

平成22年4月20日に、宮崎県において口蹄疫の疑似患畜の1例目が確認されました。

感染拡大を防ぐための防疫措置を実施するとともに、畜産農家に対する経済的支援を実施しています。以下のページをご覧ください。

人が牛肉や豚肉を食べたり、牛乳を飲んだりしても口蹄疫にかかることはありませんが、感染している家畜の近くに行ったりすると、無意識のうちにウイルスを運んでしまうことがあるので、感染した家畜がいる農場に行くことは避けてください。

肉を食べたり牛乳を飲んでも感染しないと書かれている。

しかし家畜の近くに行くとウィルスを運んでしまうとも書かれている。つまり人体に影響はないものの、キャリアとなってウィルスを運んでしまうということだ。それならなおさら4月20日口蹄疫が確認された時点で報道をして感染した家畜がいる農場に行くことは避けてください、などの報道や呼びかけを政府はするべきではなかったのか。マスコミの責務として、マスコミ自身が報道するべきではなかったのか。

もう一つ気になることがある。殺処分が85000頭と報道されているが、なぜ分母を言わないのか。数だけではわからない。85000頭が宮崎牛何パーセントにあたるのかを報道しないと、どのくらい拡大しているのかがわからない。報道機関って何を考えて報道しているのか。

感染力が強いということなので、即殺処分しなければいけないはずなのに、埋める場所がないなどの理由で、感染家畜が生きたままになっている。その間にどんどんウィルスが増殖していくのではないのか。この先一体どうなるのだろう。見当がつかない。