最近全国の原発で、トラブル(事故)隠しが次々と発覚しています。
国は地元住民に「絶対安全!」と宣言した手前、トラブルが表面化するとその「安全神話」の建前が崩れるので、トラブル隠しに走るのでしょう。
たまたまですが、今「原発問題」をテーマにした小説を読んでいます。
東野圭吾の「天空の蜂」です。
この本は今から10年ほど前に出版されたものですが、この作品で東野圭吾が問いかけた問題は今も解決されずに残っています。かなり考えさせられる作品です。
自衛隊のヘリがテロリストに盗まれるんです。ヘリには爆薬が積載されてます。
テロリストはそのヘリを若狭の原子力発電所(高速増殖炉)の真上でホバリングさせます。
テロリストの要求を飲まなければ、ヘリを原子力発電所に墜落させると脅迫してくるんです。
最初の要求は、全国の原子力発電所を停止させること。
日本国民を人質にした脅迫に対し、政府が下した非常の決断とは・・。
そしてヘリの燃料が尽きるとき・・・・。
てな感じです。
原子力発電は、日本の電力の約40%を発電しています。それらが止まると具体的に何が起こるのか??
「天空の蜂」では様々な問題が浮き彫りになってきます。
さすが東野圭吾!
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/11/13
- メディア: 文庫
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