読者の秋って言葉は死語なのか?
最近聞かないよね。
これも読書離れ、出版不況の影響か??
最近読んだ本をちょっとだけ紹介。
「罪の余白」。
- 作者: 芦沢央
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/09/01
- メディア: 単行本
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映画化もされている話題の小説。
2時間位で読破。
ネタバレになるので詳細は書かないが、娘を亡くした心理学者の父親と、その死に関係する女子高生達への復讐がメイン。
「究極の心理戦」
とか書かれてたから期待したのだが、
ん? どこが??
と、思ってしまった。
父親が心理学者という設定だったので、「ならでは」の心理分析を駆使した「何か」があるのかな、と思ったら、別にその設定でなくてもイイやん、って感じだった。
映画の方はどうなんだろう??
もう1冊。
「イザベラバードの日本紀行」
イザベラ・バードの日本紀行 (上) (講談社学術文庫 1871)
- 作者: イザベラ・バード,時岡敬子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/04/10
- メディア: 文庫
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こちらはまだ上巻しか読んでいないが、かなり面白い。
1878年に横浜に上陸したイギリス人旅行家イザベラバード。東京から函館までを、欧米人未踏の内陸ルートで旅した東北・北海道の文化・習俗・自然等を活写した日本北方紀行。
維新後間もない頃の日本の「生」の様子がイザベラバードの目を通して語られる。
読んでいると一緒に旅行しているような感覚に陥る。
当時の日本を肯定的にも否定的にも、どちらの面もズバズバ書かれているのが面白い。
小汚い日本人をボロカスにこき下ろすとことか笑ってしまった。
小説ではなく紀行文なので、1人の人間の目に「当時の日本」がどう映ったのか。
それが赤裸々に伝わってくる。
下巻へ突入しよ!
次は関西への旅みたい。
3冊目。
ひょんなことから以前読んだ本を再読。
「血盟団事件」
- 作者: 中島岳志
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/08/07
- メディア: 単行本
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「一人一殺」を掲げたテロリスト集団血盟団。
その中心人物井上日召が、どうしてテロに走ったのか。
多くの若者がどうしてカリスマ井上のもとに集まってきたのか。
彼らは何を考えていたのか。
学校の教科書ではあまりにも「さらっと」書かれているが、その背景は実に興味深いものだ。
コレは名著。
ラスト1冊。
「浜村渚の計算ノート」
- 作者: 青柳碧人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/06/15
- メディア: 文庫
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少年犯罪撲滅のため、文科省が義務教育のカリキュラムを一新。
道徳 音楽 絵画など「心を伸ばす教科」を重視し、理系科目は
「物事を数値化し数理現象 物理現象など事実だけを重んじる科目であり、心を尊重し他人を慈しむ人間性を否定しうる」
とされ、義務教育から数学が排除される。
それに対し「数学の地位向上のため!」という理由から、数学の復権を求めたテロ組織「黒い三角定規」が宣戦布告。
対する警視庁の切り札は、天才数学ガールの中学生。
黒い三角定規の「数学的テロ」に「数学」で立ち向かうというストーリー。
四色問題、フィボナッチ数列、円周率など数学ネタが満載で面白い。。
「どんな地図でも四色で塗り分けることができる」という数学の定理。
数学アレルギーの人も、この小説なら大丈夫!
じゃぁ、問題!
4÷0は?
答えは0ではないですよ。
さぁ、読書読書!