偶然

昨日予備校で、他の先生と卒業生Sの話をしてた。

Sは私が教えてきた生徒の中で、確実に3本の指に入る「恐ろしく頭がキレる」生徒だ。

彼は現役で京大の経済学部に余裕で合格した。


Sのことを「キレる」と思っていたのは私だけではない。

他の先生もみんなそうだった。

そして我々が心配していたのは、その頭の良さを将来「是非イイ方向に」つかってくれよ、決して悪い方には使わないでくれよ、ということだった。


彼の頭の良さは「諸刃の剣」だと感じていたのだ。




Sは卒業してから一度我が家に遊びに来たことがある。

その時にSにこういう質問をした。

「どや?大学オモロイか?」


皆さんならなんてこたえますか??


「まあまあ」とか「むっちゃオモロイ」とか「普通」とか。


こちらもそういう答えを予想して訊いた。

ところがSのこたえはこうだった。


「どういう意味で?」



内心、(ほぉ、そうきたか。さすがやなぁ)と感心したものだ。




そのSの現況を昨日教えてもらった。

Sは現在大学院に進学していてM2だそうだ。

そして同時に働いていた。


なんと大手予備校の採用試験に合格して、今年からバリバリ働いているという。

科目は数学というから驚き。

文系ながら数Ⅲも余裕でマスターしたらしい。

まあ、Sにとっては造作もないだろうが。


まさかSが同業者になっているとは驚いた。

Sと年一回くらいのペースで会っているという、Sの情報をくれた先生に、
ぜひ私が会いたがっていると伝えてもらうことにした。



さて、本日。

仕事帰りの天王寺

時間は22時頃。

特急を待っていた。


するとなんと!


偶然にもSに遭遇!!!



なんちゅう偶然!


Sに昨日、某先生とSのことを話していたことを伝えた。


「そんな偶然あるんですねぇ!」

と彼も驚いていた。


実に6年ぶり?の再開だ。

連絡先を交換。

今度秘密会議を開くことになった。



いやぁ、偶然って恐ろしいわ。

なんか縁があるんかね。


面白いな。