安倍首相退陣

1930年、東京駅4番ホームで当時首相を務めていたライオン宰相こと浜口雄幸が狙撃される事件が起こりました。

野党政友会・海軍・右翼の反対を押し切って、ロンドン海軍軍縮条約に調印し、批准したことが憲法違反だという批判を受けてのものでした(統帥権干犯問題)。

東京駅には今でもその時の遭難のプレートがあります。


浜口首相は一命を取り留めたものの、入院生活を余儀なくされます。その間、臨時総理を幣原喜重郎にゆだねるのですが、政友会の鳩山一郎*1の執拗な登院要求に応じじ、傷をおして無理して登院するものの、それから約半年後に亡くなります。



政治家というのは、カラダが動かなくなっても、職にしがみつく権力欲があるということがわかるエピソードです。



そのときに、当時東洋経済新報の主幹だった石橋湛山は、登院できないようなカラダになった浜口に対して、退陣論を唱えます。

戦後1956年に、その石橋湛山は首相になります。

ところが石橋は、首相就任直後、脳梗塞で倒れて国会に登院できなくなってしまいます。


かつて東洋経済新報で批判した浜口と同じ状況になった石橋は、筋を通して即退陣します。組閣後わずか2ヶ月のことでした。



さて本日、安倍首相が突然の辞任表明をしました。表ブログでも書きましたが、所信表明直後の、いきなりの辞任ということに、非常に疑問を感じます。


「健康問題」が理由だと言われてますが、以上のことからにわかには信じられません。

絶対ウラがある。


このあと何が出てくるのでしょうか??