タランチェラくんと呼ぶ

昨夜深夜2:30。

ビリヤードルームの電気を消そうとしたとき、視界の片隅にあるはずもないところにあるはずもない影が入ってきた。

何!?

と思い、そちらに視線をやると、部屋の白い壁の天井に近いところに、それはそれは


巨大な蜘蛛


がいたのだ。


マジかよ!?

ど、どうしたらええねん??

動揺しまくる私。

とりあえず、蜘蛛駆除スプレーを手にした。しかし、このスプレーは、一直線に液体が飛んでいくので、壁を汚してしまう。それはよろしくない。

どうしよう??

あった!

フマキラー 笑

説明書を読むと、蜘蛛の駆除は書いていなかったがそんなこともいってられない。

そーーっと蜘蛛に近づいて、噴射!

みごと蜘蛛に命中した。

が!


いっこうに蜘蛛が動かない。一体どうしたというのだ?

次にほうきでつついてみた。

動かない。

そ、そうか。

死んでたんや。

ふぅぅぅ。

ビックリさせるなよ。 

一安心やわ・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・ん??・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・待てよ・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・もしや・・・・・・・・・・・・・





脱皮!?




心臓の鼓動が高鳴る。

死んでるのではない。

あれは蜘蛛の抜け殻だ。

ということは・・・・・・・・・・・・・・・・



いる!




どっかにいる!!!

この家のどこかに、あの巨大な蜘蛛が!


寝れない。

探さねば!


なんとしても!!


寝てる間に自分の顔の上を歩かれたら…・


靴を履くときに、中から出てきたりしたら…・


鞄からテキストを取り出そうとした時に出てきたら…


トイレに入っているときに、突然目の前にすーっと落ちてきたら…

よそ見しながらお茶を飲もうとして、知らん間にコップの中に蜘蛛が紛れ込んでいて、お茶と一緒に飲み込もうとしてしまったら・・・・


いかん!!!!


絶対今夜決着をつけたる!!


懐中電灯と捕獲用のプラスチック容器を片手に深夜の大捜索が始まった。


(諸般の事情により、つづく)