アイスクリームが溶けるまで

やたらと暑い日が続く。 梅雨入りしてるわりに我が家周辺は雨が少ない。このまま梅雨明けしちゃうのか?




広島行きの新幹線の車内サービスで久しぶりにアイスクリームを買った。

キンキンに冷えていて食べ始めるまでに15分くらいかかった。


固まったアイスクリームをぼぉーっと眺めながら、なんか高校時代の思い出がよみがえってきた……。



高校の食堂でアイスクリームが売られていた。当時よく食べたのはスティックアイス。 カップアイスは少し値段が高かったので、高校生には高嶺の花だった。(いや、高値の花と言うべきか…歌丸です)

スティックアイスの中でも、やはり『当たり付き』のアイスが人気だった。 アイスを食べていって、残り少なくなるとスティックが見えてくる。少しかじると文字が出てくる。 当時はドキドキしたものだ。

そして見事当たりが出た時のあの喜び!


『よっしゃぁぁぁぁぁ!』

ハズレのスティックにもご丁寧に『はずれ』と書いてある。
当時の仲間は、はずれの『は』の文字が見えても、『大丈夫や!ひょっとして【はたり】かもわからん!!』とバカなことを言ってお互い励ましあっていた。

はたりって何やねん(笑)はたりって……


一本50円のアイスの当たりに喜びを爆発させてた高校時代。
懐かしいなぁ…


いまでもスティックアイスで当たりがでたらきっと嬉しいと思う。 まぁ、私のことだから十字をきって両手をあげてガッツポーズをするだろう。

でも高校時代と全く同じレベルの喜びとは違うだろなぁ、なんて…

それにまさか当たりのスティックをお店に持って行って『当たったんですけど、もう一本下さい』なんて出来ないし(笑)


そう言えば、高校の柔道部に恐ろしい奴がいた。

『ミスター当たり』


食堂で彼を見つける。そして彼にアイスを選んでもらって買う。 すると必ず当たりがでるのだ。



奴は一体何者だったんだ??


未だに解けない小さな謎だ。


新しい何かを手に入れて、古い何かを失うって寂しいね。出来れば全て背負いこんでいけないかな。

欲張り?